オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

歌であれば人それぞれ固有の声、つまり音色をもっているように、アンサンブルにもグループあるいは団体特有の音色がある。
ここから先は、合唱団の話になるのだけれど、ほっといても固有の音色の中に個々の響きが収斂して行く団体と、固有の音色を模索し創り上げて行く過程にある団体があるように思う。
固有の音色をすでに獲得している団体は、無理に一人一人が鳴らしにかかる必要はない。どこまでも楽に自然に歌えば、音色は出来上がっていくのである。
ところが獲得の過程にある合唱団は、そうはいかない。一回一回の練習の中で声にリセットをかけて、その響きを創り上げ、確かめ合いながら音楽を創っていかなければならない。このある意味進化のプロセスを踏まえ見極めながら、声を引き出していくことが指導に関わる者として大切なのだと思う。