オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

栗原未和さんと二塚直紀さんによるジョイントコンサートが、虎ノ門JTアートホールアニフィスで開かれたので出かけてきた。はじめは、シューマンの二重唱曲。少し声を張りすぎている感じがしないでもないが、本当は新婚ホヤホヤのカップルによる二重唱、あとは何をか言わんやである。
楽しいのは、実質オペラを聴かせてくれたメインの部分。演目は「愛の妙薬」だ。二塚さんは、少々スピント系のテナーとお見受けしたが、何の何のリリカルなアリアも実に情感たっぷりに聴かせていただいた。さらに美味しい声のシャワーは、三重唱、四重唱のアンサンブル!みずみずしい音がホールにいっぱいに満ちて、至福の時間だった。素敵なコンサートをありがとうございます。
思うに、イヤホン全盛の昨今だが、全身で生音を浴びる楽しさはコンサートをおいて他では味わうことができない。よく鳴るホールの特性もあったろうが、実に心地よい気分で会場をあとにした。