オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

日本の名教師列伝2 二宮尊徳3

日本の名教師列伝2 二宮尊徳3
〜先生たちは日本の未来をどう見据え、語ってきたのか?〜

二宮尊徳先生について、直接教育に携わったわけではない・・と書いてしまったが、内村鑑三の「代表的日本人」によると、彼の農政改革は、常に農民への道徳教育が出発点になっていることが伺える。結局は人が何を求めて汗を流すかを考え直すことは、それまでの生活や生き方を振り返り、再出発することと同義であり、彼が委託された領民を本気にするためには、彼自身が身をもって人々を教育するしかなかったのであろう。全財産を分け与えることが出発点となった人の話等、人々の魂を根底から揺さぶることで、その生き方を変え、強いては農政改革を成功に導いた二宮尊徳先生は、やはり真の教育者と言えると思う。
自暴自棄になっている農民を本気にさせる。自己改革への覚悟を迫る。これらの揺さぶりが必要なのは、江戸時代の貧困にあえぐ農民だけではないでしょう。現代のいわゆる格差社会構造に対して、半ば諦めてしまっている人はいないのだろうか?あくまでも富の追求ではなく、自分の可能性の発見という少々抽象的な意味で、ですが。
人生の目的とは、夢の達成とは、結局のところは自己実現にあるのでしょうから。






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