オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

未来像を描くことを、止めてはいけない。

衆議院選挙投票日、開票結果が出始めた時刻に書いています。結論を言えば、今までどおりの政治が続きそうだということでしょう。
それは、現状を決して肯定しているわけではなく、こうあったらいいという未来像を描いていない、あるいは示していないことから来ているような気がします。

例えば格差。収入の開きは一世代においては、本人の努力によるものとして、成果としての高所得があってもいい。それを目標に身を粉にして働いている人がいる。しかし、それが次世代以降も、変動なしに引き継がれていく傾向があるのは、教育にかかる負担が本人の資質能力を閉じ込めてしまう現状があるからだろう。
例えば、安全保障。日本を他国の侵略や脅威から守らなければならない。だから平和憲法の元に武力としての自衛隊がある。しかし 、同盟国が攻撃されたら日本も一緒に戦うというのは、どう考えてみてもおかしくないか?
例えば、原発。あれだけ福島の皆様が苦労されているのに、再稼働を急ぐのは、なぜなのか?むしろ新しいエネルギー開発へ援助することが先ではないのか?
例えば、財政再建。未来を担う世代に、とんでもない借金を残して、恥ずかしくないのか?

未来の安全安心を担保するとは、これら諸課題に明確な筋道を示した回答を用意することであり、それなしには国や政治への信頼がますます揺らいでしまう。
さらに統治機構としてシステム不全に陥ると、日本の歴史で言えば、 室町時代のような雰囲気になるのかもしれない。とらえどころにのない時代に、実は多様性のあるしたたかな生活が存在していたことは、歴史が証明している。そんな時代に学べることはないか?
人口も面積も、何もかも違いすぎるが、インドという国の存在感に少し興味が湧いてきている。