オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

権力や富に背を向けて2

表題は、資本主義における利潤追求企業の経営に、甚だ都合が悪い。ほとんど理解し難いかもしれない。なぜなら企業の構成員が利潤追求に背を向けてしまうと企業体が成立できなくなってしまうからだ。企業を起こす理由は、または企業が会社であり続ける理由は、利潤追求なのだ。
情報社会で、一見利潤追求とは縁のない活動をしている企業がある、GoogleYouTubeFacebookTwitterWikipedia・・画面に広告は見えるけれど、閲覧者がお金を支払っている感覚がない。民放テレビと同じ手法だ。しかしもちろん従業員はタダ働きではなく、給料を貰って働いているのだから、利益はしっかり上がっている。
だから富に背を向けているわけではない。むしろ、情報のやり取りを提供することで、莫大な個人情報を獲得し、それをうまく利用しているのだ。

結局、富に背を向けた経済活動は、一般に資本主義国ではあり得ないのだろう。だから優先順位として、利潤追求の前にどのような目的で、活動しているか?を自問自答する必要がありそうである。金儲けのための金儲けではなく、「何をしていた」対価としての報酬。その何をしていたか?が、自己実現とオーバーラップすれば、それに越したことはないだろう。