オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

人間らしさって?2

役に立たない、ほとんど無駄としか思えないことに一生懸命取り組んでいる、一見ちょっと変わった人がいて、人類の文化史はその変わった人たちによって変化してきた。

科学者、芸術家…枚挙にいとまはない。ぼくの好きな音楽だって、そのことが何の役に立つのか?それで食事が食べられるようになるのか?と問われれば、答えようがない。つまり、無駄としか思えない作業なので、ベートーヴェン以前は、その無駄を許容し、価値を認めている王侯や教会にすがって、生活していたのだ。

現在の日本文化を象徴する漫画だって、手塚治虫という少年がこれ以上いじめられないようにするという目的はあったにせよ、授業中もせっせせっせと漫画を描き続けたことによって、花開いた。手塚少年が通っていた学校は、生徒がよく勉強する学校であったから、かなり浮いていた存在であったことは容易に想像できる。

天才手塚治虫に限らない。法律に触れない範囲でちょっと変わったことをしている人は、私たちが未だ知らない未来を切り拓いてくれる可能性がある。