オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび650

坂本龍一「音楽は自由にする」を読む1

 

坂本龍一の愛称は「教授」。芸大大学院の作曲科を出ていることと無縁ではないでしょう! 高一の時に新宿高校の先輩である池辺晋一郎さんに「今受けても受かるよ。」と言われて、あとは学園運動まっしぐら! 制服制帽、なんと試験がない高校が実現してしまったそうです。

芸大に入って、所属する音楽学部より美術学部の方に入り浸っていたのは、なんとなくわかります。当時の音楽学部内でロックの話題などで盛り上がる友だちなどいなかったでしょうしねぇ。それでも小泉文夫さんや野口体操の野口三千三さんの授業には熱心に出ていたそうです。やがて美術学部の仲間繋がりでアングラ演劇に気持ちが動き、自由劇場黒テントを手伝い始める。

恥ずかしながらボクもアマチュア劇団の音楽をお手伝いした経験があります。ほおずきの会の「深い疵」という作品で、出演者の皆様がBGM的に演奏されるコーラス曲を歌ってくれました。とても楽しかった経験でした。

シャンソンの銀巴里で美輪明宏の伴奏をしていた件や、フォークを全く知らなかったのに、新宿西口で「そんなチャラチャラした音楽で革命ができるか!」と絡んだり、ゴールデン街友部正人と出会ってコンサートツアーに行くところも面白い。

何だかまるで大学さらには大学院に通っている様子がないが、「反復と旋」というオーケストラ曲を書いて、芸大生活を終了。YMOに加わる一年前でした。

気分次第の行き当たりばったりな感じだけど、それが若者の特権なわけでして、かなり早足で書いているけど、ここまででも十分に面白い。「坂本龍一青春記」としても本にできるのではなかろうか?


この投稿、明日に続きます。

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