撮り鉄一人旅一泊旅行6
接岨峡温泉駅で下車。山あいの小さな駅だが、標高は500m程度なので高原のような乾いた冷気が吹き抜けているというわけにはいかない。駅からジグザグに道を下り、接岨峡大橋を渡り、温泉会館に入る。男湯は10名も入るといっぱいになりそうな感じの大きさで、家族連れやら地元の方などで、ほどほどに混んでいた。泉質はすぐにわかるぬるっとした感触のアルカリ泉で、肌には良さそうだ。
風呂から上がり、また喉が乾いたので今日三本目のペットボトルを買う。よほど乾ききっていたのだろうか?駅までダラダラ歩く間に飲んでしまった。結局接岨峡温泉駅で、四本目のペットボトルを買う。
ふと気づくと雨が降り始めている。大地が火照り渇くと雨が降る。地球誕生後何十億年繰り返されてきたことなのだが、ちょっとリズムが変拍子になると、途端にゲリラ豪雨と言ってなす術をなくしてしまう。人類の力の何と脆弱なことか!
井川線に乗車してから気になっていたにおい。トンネルに入るとよくわかるディーゼルのにおいだ。高校の頃、神奈川県の某路線は未だ電化されておらず、二両編成のディーゼルカーに揺られて通学していたのだ。そう、あの時のにおいが井川線のにおいなのだ。
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