オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

どんづまりの国の文化論試論3

神様、仏様2

仏様、仏教の伝来は、物部氏蘇我氏の対立を例に引くまでもなく、政治に影響を及ぼしていた。聖徳太子が仏教を厚く信仰していたことは、間違いないところだろうが、聖武天皇東大寺建立、国分寺配置などの施策には、仏教の流布によって国家をまとめようとする露骨な意図が感じられる。当初、多くの民にとって、仏教は上から与えられた教えであったのではないだろうか?
とにかく仏教推進派は、目立つ巨大なものを、たくさん作った。東大寺の大仏を始めとして、とてつもない数の仏像が彫られ、ここにお寺があるよ!というランドマーク的な五重塔が各地にそびえ立った。
神道の側には、古代史上に名を残す人物が見当たらないが、仏教は、最澄空海をはじめとして、鎌倉時代の変革者たちと、スーパースター勢ぞろいである。そして、それらの教えが現在もしっかり根付いている。
中でも、死生観に関する教えは、すっかり人々の生活に根付いており、葬式と言えば仏教。お墓と言えばお寺という割合が、とても高いように思う。この支持率?の高さをもっと活用して、葬式の法話などで、参会者に生き方について説法すれば、「形」にとどまらない信者が増えると思うのですが。お節介でしょうか?