オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

どんづまりの国の文化論試論4

神様、仏様3

神様と仏様は、元々は対立するつもりもなかったようで、日本では、明治以前には、神社の中に仏教に由来する建造物が平然と建てられていた。神様自身も、七福神のように仏教や中国の神様を、日本の神様的に祀っている場合や、お地蔵さんのように地蔵菩薩が神様的に地域に溶け込んでおり、神様のような仏様のような存在になっている場合もある。
本知垂迹説という神様が具体的なお姿を現したのが、仏様という説があるが、実に日本的な発想だと思う。何でも受け入れ、日本的にアレンジし、結果として世界のどこにもないような文化が生まれる。そういう土地柄だから、クリスマスやバレンタインデーがこんなに盛り上がってしまう。
融合・アレンジを得意とするのは、やはり地理的にどんづまりであることが影響していると思う。この島が通過地点であれば、他所から伝わってくる文化が定着したり、また他所へと流れて行ったことだろう。ゴール地点のようなもう先がない島だったから、次々に入ってくる文化を受け止め、しかもそれだけではなく、自分たちが都合がよいようにアレンジしてしまうのだ。これは、文字で言えば、ひらがな・カタカナが代表だろう。書くのに手間がかかるし、男どもが見栄を張って、わざわざ難しい漢字を書いているのを横目に見ながら、女性があのありがたい文字を生み出したのだ。(ただ意味は伝わりにくくなったけれど)