オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび317

平尾誠二「理不尽に勝つ」を読む2

 


同志社大学時代の恩師岡先生から言われた言葉が出てくる。高校時代から勝つラグビーを志向して、実際高校日本一にも輝いていた平尾誠二が「おもろない」と評されたのだ。「勝ち負け」ではなく「おもろいかおもろくないか」。言葉を変えれば「ワクワクするか、しないか?」と言い換えていいかもしれない。

本書を一貫している主題は、タイトルそのものの理不尽に屈しない! これは一種の教育論だろう。理不尽から子どもを守ろうとしている立ち位置からすれば、私とか平尾さんの時代に比べて、温室育ちの子どもたちが冷たい風や強い雨から手厚く保護されているのは、事実でしょう。

ラグビーのボールが転がる方向は誰にも予測がつかない。この理不尽さは未来があらかじめ予定された結果と食い違ってしまう理不尽さに似ている。だからこそ人生っておもしろい!