オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび489

宮尾慈良「世界の民族舞踊」を読む

 


私が小学生の頃「ワルツは三拍子」と教わった記憶があります。間違えてはいないのですが、ひっくり返して「三拍子はワルツ」ではありません。音楽の鑑賞曲には「メヌエット」が登場するのですが、三拍子にはメヌエットマズルカポロネーズなどいろいろある。個人的には日本の公立学校だったら、日本人が伝統的に感じてきたリズムを音楽の授業でもっと体験したらいいと思うのだけど・・・。

本書の表紙には「これだけは知っておきたい世界の民族舞踊」とあるが、紹介されている50の舞踊のうち、名前だけでも聞いたたことがあるのは、上にも書いたヨーロッパの3つの踊り、日本の伝統芸能がいくつか、それとキューバのハバネラ、バリ島のケチャだけだった。

ニュージーランドマオリ族によるハカは、オールブラックスの試合前の踊りとして有名だけど、本書では女性だけで踊るハカ・ポイという歓迎の踊りを紹介している。ハカのように踊りは便宜上一つの名前で括られていても、実はさらに細かい種類に分かれ、大変な数に及ぶのだ。

本書は大陸毎に踊りを紹介しているが、読者の方で整理が必要だと感じました。一つ目は動きの身体性で、主に下半身・足の使い方の特徴。二つ目は音との関係で、歌、伴奏楽器、打楽器との関連。三つ目が肝心の内容で、宗教的な意味や物語的な意味など。

各頁は、右側に舞踊の紹介文、左側に画像という構成になっている。折を見てネット上で紹介されている動画を見てみたいです。