オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

勝手に観光立国構想

勝手に観光立国構想

観光という産業は、実に他産業への影響が幅広く、お金が回りやすいと聞く。我が国でも観光立国についての議論がしばしば聞かれるが、日本の何を売りにしていくのか?単に世界遺産登録箇所を増やすというだけでなく、日本に来なければ本物に出会えない何かを、勝手に考えてみたい。
まず反対に日本人が外国に旅する時に何を求めているかを考えてみたい。もちろん行き先によって違うのだが、やはり世界の自然遺産、文化遺産が筆頭で、次に買い物や個々人のこだわりが続くのではないだろうか?
もちろん日本にも世界遺産は幾つもある。でも世界遺産にまだ登録されていなくても、人々が魅了されている箇所は、数多くあるはずだ。関東甲信越周辺でいえば、交通量の制限はあるが、上高地尾瀬など世界遺産に勝るとも劣らない景勝地であろう。
文化遺産というのは、どうしても建造物にスポットが当たりがちな気がするが、浮世絵の北斎・広重、彫刻の運慶、絵画の若冲、歌舞伎に浄瑠璃、能に狂言、季節が限定されるが各地方の祭り・・・世界に誇る天才や伝統文化をどう紹介していくかは、実は国内も含めて大きなテーマになり得るだろう。
そして、何と言っても喜ばれるのが、世界最高峰と言ってよい食文化。日本ほど世界の美食に触手を伸ばし、独自のアレンジを施しつつ、美味しい料理を生み出した国はなかろう。美味いものを食べたければ日本へどうぞ!は、観光立国として目玉商品なはずだ。
アジアからの観光客がアキバの電気街で買い漁って、帰国するだけでは、やはり寂しい。日本のここを見て行ってほしい!という再発見再評価を日本人自身がもっと心がけるべきなのかもしれない。愛国心が、存外そんな母国の再発見から芽生えることがありそうな気がする。




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