朝乃山が大関昇進を果たした。すでに得意の形があり、優勝経験もある。実力はすでに十分であることを認められての昇進だと思う。
しかしながら、ファンとしてお伝えしたいのは、ここからなのです。照ノ富士、琴奨菊、栃ノ心、高安と、大関から陥落する関取が相次いでいる。そして豪栄道は引退。横綱に昇進したけれど、ケガに悩まされた稀勢の里。相撲というスポーツはとにかくケガが多い。おまけに大相撲はスケジュールが極めて過密で、体調の維持も大変。それをコントロールしてきたのが、白鵬関ということになるだろう。恐らくは破られることがない44回目の優勝おめでとうございます。でもさすがに休場が増えてきた。鶴竜も休場が多い。両横綱のあとを背負うのは誰なのか？
その有力候補の一人が、朝乃山関だと思います。そこで一ファンから二つのお願い。一つ目は、横綱に負けないくらい、さらに強くなってほしいです。仕切りの美しさからも一端がわかりますが、朝乃山関は、まったくの正攻法です。今回のように前に前に出て、そしてさらに速く！、四つ相撲の技術を磨いてファンを魅了する相撲を取り続けてください。もう一つは、体調管理。大関は二場所続けて休めないので、万全でなくても無理して土俵に上がってしまう気がします。朝乃山は、四つ相撲なので突き押し相撲の力士に比べれば、突進することによるリスクは少ない気がしますが、立ち合いのカチ上げや張り手に頼らない堂々とした相撲をファンが求めていると思います。怪我にだけは気をつけて、これからも相撲ファンを楽しませてください。
