タケさんの日本近代音楽史4
○賛美歌から唱歌・童謡へ
〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜
唱歌づくりの最強コンビ 高野辰之・岡野貞一
小学校に勤めていると「最近の小学校では唱歌を教えているのか?」と尋ねられることがあります。小学校は原則文部科学省の示す学習指導要領に沿って授業を進めています。年間に行う授業時間数、教科の目標や内容が示されており、もちろん教科書は指導要領をもとに編集されています。
さて、音楽科では各学年ごとにこの曲を教材として扱いなさいと共通教材が決められています。例えば1年「ひのまる」2年「春が来た」3年「春の小川」4年「もみじ」6年「おぼろ月夜」「ふるさと」です。戦前から歌われていた唱歌は歌い継がれているのです。
硬い話になりましたが、これらの曲は唱歌の中でも特に有名です。そして、これらの唱歌をつくった最強コンビが高野辰之・岡野貞一でした。作詩担当の高野辰之は、長野県の出身で「おぼろ月夜」などに故郷の懐かしい風景が歌われている。日本の四季・自然の美しさを歌った曲は、これからもずっと歌い継がれていくことでしょう。