オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび182

小林登志子「シュメルー人類最古の文明」を読む5

 

現在ドバイにとてつもなく高い828mもあるプルジュ・ハリファという構造物が建っている。まるでバベルの塔のようだと感じる人がいるかもしれないが、太古のバベルの塔は、そんなに高くはない。ただ見渡す限りの平野だったので、遠くからも、その巨大な建物が見えたのだ。

そもそも、石材や木材に恵まれないメソポタミアのような土地では、粘土を焼いて煉瓦で建物を作る。けれど高い構造物を作ることは無理である。

 

本書の部分的な紹介を書かせていただきましたが、今から5000年前から4000年前のシュメル文明を286頁の新書に、わかりやすくまとめるという作業は、本当にとてつもないことだと感じます。筆者は、随所に現代や日本との比較を用いて、シュメル文明を身近に引き寄せることができるよう工夫されているのだ。

あとがきに次のような言葉がある。「.起きるべきほどのことは、すでにシュメル社会では起きていた」

5000年前の昔から私たちはどう進歩を遂げてきたのだろうか?