オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび339

さだまさしとゆかいな仲間たち「うらさだ」を読む

 


話を盛る。その場を面白くするために大袈裟に喋る。この本に出てくるエピソードの多くが、まるで話を盛っているかのようだ。けれど相手はあの「さだまさし!」。少し引き算しても、半分以上は本当の話なんだろうなと思えてくる。

お医者さんの鎌田實先生が「超多能病」と診断している。「心が動く→表現する」のパターンを私たちは繰り返しながら生きているんだけど、さだまさしの場合は、魔法の引き出しから出てくる言葉や歌の量が、まったく尋常ではない。あまりに突出した能力を本人が持て余したり、苦しんだりしているのか? と言えば、きっと本人にとっては楽しくやっているだけなのだろう。そういう才能を一般的には天才と呼ぶべきなのだろうが。この本では、そんなさだまさしをずっと泳ぎ続けている回遊魚のマグロに例えるクダリが出てくる。