オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

1ヶ月前の首相の「こんな人たち」発言に思う。

人は、誰も他人との間合いを見計らいながら、コミュニケーションを取っている。その中である人と適当に距離を置いたり、またある人と親しくなったりしているだろう。しかし、その間合いの中で、許されないのは「差別」「偏見」「悪意なからかい」である。それは、間合いを遠ざけたのではない。明らかに相手を追い込み苦しめているのだ。
その辺りが、しっかり理解できていないから、いじめ問題になる。道徳を教科にして教えればなくなるのか?そのような単純な発想で文部行政が推進されていること自体が情けない。道徳を教えることを否定しているのではないが、それが実践できるか否かは、あくまでも本人の心の成長に関わってくるのだ。一人ひとりに応じた丁寧な声かけ・助言が家庭・学校に求められているのに、それを十把一からげにしている。

ところで表題も、かなり困った発言である。都議選に負けたのも宜なるかな。人をリードするということは、多様な立場や考えを受け止め、理解した上で、皆を説得し導くということだと思う。しかし、この発言は、前提である「多様な立場や考え」をバッサリ「こんな人たち」と切り捨ててしまっている。一強とか、チヤホヤされて勘違いしているのだろうが、多くの人が怒ったことは無理もない話である。