オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび543

洞口和夫「京急沿線謎解き散歩」を読む

 


謎解き散歩の難しさは、それが京急の謎なのか? その土地にまつわる謎なのか? 境界線が難しくその土地の話をするほど京急から話題が離れてしまう。

それでも現在に通じる話として感心したのは、関東大震災の十日後に京急は運転を再開していたという話で、現在の災害復旧の速さに通じている。それにしてもよく電気が通ったと思う。

東京以南へ向かう私鉄は「○○急」を称する会社が多い。小田急、東急、伊豆急、そして京急。これらの中で文字通り急いでいることを実感できる鉄道が京急線で、名前そのままの走りっぷりなのだ。その秘密の一つが新幹線と同じ標準軌の線路を走っていることだろう。トンネルが多い京急がより広く掘らなければならない標準軌を敷いたのは信念を感じます。

線路と言えば、金沢八景駅から神武寺駅を過ぎるまで三本軌条になっている。これは総合車両という工場から狭軌の車両を搬出するためのもので、JRを始め東急など多くの車両がこの線路を通って巣立っていったのだ。

ちなみに電車は床下にある台車によって支えられ、走っている。日本の電車の中で最も早く台車二組が付いたボギー車を走らせたのは京急なのですね。

えっ? そんな話面白くも何ともないって?  う〜む、一般受けする鉄道本の編集は、やはり難しいのでしょうね。

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