オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび656

栗山英樹「栗山ノート2」を読む

 


「栗山ノートを読んだら、古典を読まなくてもいいね」と先輩から言われたエピソードが登場します。この本の目次には名言・格言が並んでいます。野球監督としての判断が何に支えられていたのか? が垣間見える趣向なのです。少々説法臭いのですが、元々栗山監督は教員養成のための大学出身でして、その辺りも繋がっているのかもしれません。

彼の信条が伺える言葉が刮目相待。栗山流解釈は「選手たちの成長や進歩を信じて前へ進んでいく」です。ボク自身、学校を辞めた後も、別の教室で生徒と接する機会を持ち続けているのですが、肝に銘じたい言葉と感じました。

WBC日本代表監督として、どんな場面で自分にどんな言葉を言い聞かせきたのか? が

書かれているのですが、ただテレビで応援しているだけではわからないこともあれば、あゝあの時のことか、と私たちでも思い出せることもあります。その一例が源田選手の指の怪我です。小指を骨折しながら試合に出続けた裏側、栗山監督とのやりとり話が出てきます。いやぁ凄い選手です!

最終章は、準決勝・決勝の実況中継のようですが、テレビとまるで違うことは、それが監督自身の呟きであるところです。ボク自身と観戦していてハラハラドキドキだったのが、メキシコ戦。緊張の連続だったわけですが、場面場面で監督が何を考えていたのか、文章に刻まれていて、本書を手にした醍醐味と言えるでしょう。

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