オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

息が動くという感覚

息が動くという感覚

当たり前の話だが、生きているということは、息をしているということである。息吹という言葉があるように、息を感じる息遣いがわかるということは、人間・動物・植物の是非を問わず互いが共に生きていることを実感する瞬間である。
息で音楽を表現する手段として、歌唱や管楽器による演奏があるのだが、とりわけ歌に関しては、言葉を伴うだけに細かな息遣いの濃淡強弱がよく伝わる。
先日久しぶりに合唱指揮をして感じたのは、息が動き始めなければ表現する声にならないということである。表現者つまり歌い手の体内をぐるぐる息が回っているような歌い方では、少なくともアコースティックな演奏では何も伝わってこないのである。
息を動かすという最も基礎的な技能とそこから生まれる表現の豊かさを、まずは教え、伝えていきたいと思った。


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