オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

石井ゆりこ「はじめてのアレクサンダーテクニーク」を読む

石井ゆりこ「はじめてのアレクサンダーテクニーク」を読む

男声合唱団の練習で堀部隆二先生に「アレクサンダーテクニーク」というメソッド?があることを教えていただいた。入門書のようなタイトルの本をインターネットで見つけ、購入して読んでみました。
問題の本質的な解決方法が、往往にして実はすでに他の語り口で語られていることと被ってしまうことが多いのは、今回も同様だ。例えば東京芸大で体育の教鞭をとられていた宮川先生が教えていらっしゃった「こんにゃく体操」ともその目的に於いて一脈通じる内容を感じる。要は表現者として肉体精神の緊張及び弛緩とどう対峙するかということなのだ。
頭と背骨の関係をプライマリーコントロールと呼び、身体全体の使い方から表現者が乗り越えられず喘いでいる課題を考えるアレクサンダーテクニークの考え方は、対処的に喉が詰まったり、呼吸が浅くなったりしたからと言って、小手先の発声や呼吸法を変えたり筋力をつけることで克服を図ろうとすることとは、根本的に違う。
自分自身、合唱団でソロを担当させていただく機会があると過度な緊張と焦りから、しても仕方ないような試行錯誤を繰り返すわけだが、その無駄な徒労から解放される処方箋として、その都度この本を読み返してみたいと思いました。





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