オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

文章を読めないのではない、読んだことがないのだ1

新聞で教科書の文章が理解できない生徒が増えている事実を特集していた。文章を読むのは時間がかかる。このブログだって例に漏れない。最初から最後まで読み通してくださる奇特な方がいらっしゃれば、やはり数分はかかってしまうだろう。
まず初めに長い文章を読まなければ、どうしようもない、何もできないという場面は減っていると思う。薬の説明、機械の取説。そういう面倒臭がり屋のために全部読まなくても要点だけ、親切にまとめてある。典型的なのは、保険の契約書で、あの長い文章を全て読み、同意している人がどれだけいるのだろう?
ましてやこの記事は教科書が対象である。昔に比べれば、教科書も随分読みやすくわかりやすくなっていると私などは思うけれど、今時率先して読んでおく生徒がどれだけいるだろう。書いてあるからそれを読んでおいて下さい的な指示では、読もうとしないのだ。
かくして、文章を読んだ経験が少ない、仮に読んでいても意味がよくわからないところはほったらかしで平気だから、いつまで経ってもわからない。
事態はかなり深刻な気がする。