オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび108

ある合唱団のオンライン飲み会で、突然自分が学生の頃の演奏会プログラムが登場して、たいそう驚いた。今から43年も前の話で、昔は若かったなぁ(=当たり前!)とか「そんな時代もあったねと〜」などと中島みゆきの歌が頭をよぎったりした。

そんなことがあってから、非常に充実していると聞いていたOB会のHPを覗いてみた。すると過去のプログラムや過去の録音が見事に整理されていて感激した。自分が現役だったときの演奏もあり、恐る恐る自分が指揮をした曲などを聴いてみた。

演奏の巧拙とか、今自分が同じ曲の指揮を担当したらどうなるか?それはどうでもいいことだった。あの時あのメンバーが、あの年齢でそれなりに一生懸命歌っていることが全てなのだ。やはり音楽は、結局のところ一過性の表現なのだ。

それから40年後、このクラブの伝統行事で還暦ステージというのがあり、それこそ40年ぶりに顔を合わせた還暦グループで当時の曲を合唱した。やはり指揮をさせていただいたが、練習中、私は仕切りに「時効」という言葉を呟いていた。40年前と同じことは出来ないし、またやろうとする意味価値もない。だからそれは時効にして、久しぶりに元気に集まったメンバーで、再創造してみたかったのだ。

でも時効とか再創造とかいう発想は、合唱以外でも有効な視点になり得る気がする。