鎌倉武士は将軍から賜った土地を守るために一所懸命戦ったという。権利者の系譜はそれほど重要でなかったので、北条政子の泣き顔に騙され、上皇軍に刃向かってしまった。日本史上宮家が率いる軍と一般ピープルが戦い、しかも勝ってしまうという前例のないことをやってしまった。それはまだ織田信長が、傭兵=足軽をフル活用した集団戦法を始める前の話。武士としてのプライドはひとえに、おらが家族と土地を守ることで保たれていたのだろう。
さて、ボクは武士ではないし誰かから土地を賜ったわけでもない。翻ってボクの一所とは何だろう?
仕事? 家族? 仲間? 趣味道楽⁇ 言えることは大袈裟なことではなくて、自分の力で守れる範囲は限られているということ。グローバリズムとか天下国家を論じてもいいけど、ボクの場合はせいぜい半径5mくらいの空間に自分の一所があるのではなかろうか?