オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび557

高齢者の経験や知恵を、どのように伝え引き継げるか?

 


中国語で教師は老師。日本語の先生は、いろいろな立場の人に使われているけれど、老師は学校の先生だけ。まだ教員になりたての頃は、60歳以降のことなんて考えられなかったが、実際に66才の今年の3月まで小学校で、音楽を教えていました。年齢だけは字面通りの老師だったわけであります。

日本は現在かなり深刻な教員不足に陥っているから、体力さえ維持できていれば、高齢者教員が活躍できる場所はあると思う。

さて、私なりに培ってきた経験とか、知恵を子どもたちにどう引き継いでいけばよいのだろうか? いやそんな狭い個人的なことではなく、高齢者の皆さんは若者に何を語り、伝え引き継いでいけばよいのだろう?

一般化できる内容なら教科書に書いてあるし、それこそインターネットで検索すれば「わかったような気になる」

そこで及び腰になってはいけないとボクは思う。リアルに語れるのは所詮個人的な経験以上ではない。でもだからこそ自分が話す理由になるし、本当のことが伝わるのだ。

日本人の生活は、バブル経済崩壊を前後して不連続になっているから、昭和の話をしても「ああ、そうですか。楽しい時代を過ごされたのですね。」程度の反応しか返ってこないかもしれない。けれど未だに「サザエさん」の世界が何かを発信しているように、私たち高齢者世代の経験や知恵も、何かしらの教材に値するのではなかろうか? 希望を持ってそう言いたい。