オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび588

山崎慶子「グランマの本棚から」を読む

 


読み聞かせの予定表が送られてきて、第一回目は2年生。「そうか、低学年なら絵がある本がいいかなぁ。紙芝居にチャレンジしてみるのもいいかもしれない。」などと、例によって取らぬ狸の皮算用を始めてしまう。

読書について、自分自身が子ども〜学校教員時代を通して一貫して上手くできないジレンマを抱えていたのが、読書感想文という代物。屁理屈少年のボクは感想らしい感想を書けなかったし、教員になってからも夏休みの宿題とかに平気な顔して出しておきながら、満足な事前指導事後指導が出来なかった。教え子の皆様ごめんなさい。そもそも指定図書の感想文を「やらせ」ていること自体が未だにどこか腑に落ちない。

記憶に残る本との出会いとは、音楽や美術作品と出会うような「生々しい感動」が伴うものだろう。その感動を自分の語彙と文章構成力の範囲で書くわけだけど、これが難しい。しかも夏休み中だから、的確な助言は家族から得られればいい方で、だいたい七転八倒する羽目になる。AIに感想文の作成を依頼するケースも出てきそうだけど、これでは何のために感想文を書くのか、よくわからない。

話を戻そう。第四章では「成長に合わせた本との出会い」が書かれている。この章はこれから小学校で読み聞かせ活動を始めようとしているボクにとって大変参考になりそうだ。小学校は6年間も通うので、1年生と6年生はまるで発達段階が違う。筆者はそれぞれの成長に合わせた本の選び方を暗示してくれている。

偶然本棚から出した本が、この先の読み聞かせ活動の指南書になりそうだ。

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