オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび625

やなせたかし他「みんなの夢まもるため」を読む1

 


なんのために 生まれて・・という歌詞の背景には、やなせさんの辛い戦争体験があるようだ。やなせさん自身も招集されて中国戦線を転々とするが、弟さんは特攻隊員だったという。アンパンマンは助けたい人のために自分の顔の一部であるアンパンを差し出す。人のためなら自己犠牲も厭わない。それがやなせさんにとっての正義なのだ。それはただ悪人をやっつけるだけの正義ではない。

ところで、やなせたかしさんの作詞で子どもの頃から口ずさんでいた曲が「手のひらを太陽に」。今でも小学生に人気の曲です。作曲家いずみたくとは、ミュージカル「見上げてごらん夜の星を」で出会うのですね。やなせさんは、永六輔さんにミュージカルの舞台装置を頼まれていたのです。器用でなんでもこなせてしまうやなせさんは、本来は漫画家であるとの自負を秘めながらも、漫画以外の仕事に追われる毎日。そんな悩みと葛藤が「手のひらを太陽に」の歌詞に投影されていると言います。当時小学生だったボクはそんな作詞家の悩みなど露知らず無邪気に大声で歌っていたのですが・・。

アニメとの出会いは、何とあの手塚治虫さんから「千夜一夜物語」の美術監督の依頼を受けたことがスタートなのです!

 


明日の投稿に続きます。

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