萩本欽一「欽ちゃんの、ボクはボケない大学生。」を読む1
ボケないために大学進学を決めた欽ちゃん。老人と言われるより、年寄りでいたいと言う。年が寄って来るなら避けようもあると言うことらしい。元々幕府幹部に若年寄がいたように行政の重役の意味もあるしね。
さて授業。欽ちゃんはコメディアンだから笑いが取れると確信して失敗を演技する。だから自分が失敗しているのかどうかがよくわからない状態がとても不安だと言う。それが授業中の英語の指名読みだったのですね。失敗したくないから予習する。時には復習する。学校教育では「教室は失敗する所だ!」などと体裁のいいことを掲げながら、実は個々人の失敗回避の本能を利用して来たわけだ。
ところで欽ちゃんは、どこの学部に入ったかと言うと、これが駒澤大学の仏教学部なのですね。
欽ちゃんが前期試験のいくつかを受けなかった理由の中で語っている言葉。負けた悔しさを次に繋げるのではなく、やられる時は気持ちよく逃げて、大きな痛手を食わないうちに次に備える。よく知られたエピソードだけどテレビ初挑戦の頃、欽ちゃんは一旦浅草に戻って二郎さんと組んだコント55号として出直しているんですね。
明日の投稿に続きます。