オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

三角定規とコンパス

三角定規に円は書けない。コンパスで直線は書けない。互いにできることを補い合いながら、図面を書いているのだ。
先日、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平主席が会談した。エッジが効いて、何かに付けて発想が直線的に見えてしまうトランプ大統領は、三角定規的な人だ。シリアへのミサイル攻撃。アフガニスタンでの新兵器使用。北朝鮮を睨んだ空母配備。どれもこれも、それなりに掲げる旗があるのかもしれないけれど、その旗は多くの人々を不安や恐怖に貶めている。
方や習近平主席。中国の南シナ海尖閣諸島周辺での振る舞いは、何をやっておるのか?こういう振る舞いを帝国主義的として長らく批判の対象としてきたはずなのに・・と首をかしげてしまう。しかし対北朝鮮への対応については、もちろん含むところは大きいのだろうが、王毅外相を中心に対話で解決しようとしている姿勢を示している。トランプ大統領の直線的な対決姿勢に対して、柔らかい対応が浮き立つように演出しているのだ。さしずめコンパス的な対応とでも呼ぼうか?
まぁ、三角定規にしてもコンパスにしても、白い平面を区切る道具には違いない。地球という限られた曲面の上で、どう共存していくか?その方法が、武器による殺戮であってはならないはずだ。