オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

外圧で変わってきた国=おいしいところ取り?の国2

 仏教伝来

八百万の神を祀る国に仏教が伝わる。仏教は他宗教を排斥しないから、日本の神と仏教は共存した。明治初期の廃仏毀釈=あれが日本の文化大革命だったのか?という事件を除いては、神社に五重塔が建っていても何の違和感もなかったのだ。しかし、日本人がそれらを宗教として受け止めていたかどうか?特に江戸時代は疑問である。檀家制度が整ったため、寺の僧たちは檀家を回って葬儀を執り行うだけの仕事に甘んじて仕舞い、肝心の宗派の教義を熱心に伝えようとしていないからである。儒教を始め、いろいろな学者が輩出した江戸時代に、仏教から傑物が出ていない。

しかし、仏教を通して人心をまとめようとした勢力と八百万の神=日本古来の信仰を大切にしようとした勢力がぶつかる時代があった。話は飛鳥時代に戻る。仏教側は蘇我氏聖徳太子もその流れにいた。八百万の神側は物部氏で、結果政争に敗れた物部氏は中央政界から姿を消していく。