オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび115

不規則連載 タケさんの教育論8

なぜ?集団やグループで学習しているのか?

以前に子どもの教育権、教育主体について、学校に行かなかったエジソンを例に書きました。今も昔も学校という組織や集団に適応が難しい子どもたちはたくさんいる。だから、学習は何も学校に行かなくたってできるじゃないか!とN高を始めとする様々な教育方法が現に実践されている。

では、なぜあの狭苦しい教室に多い場合には40人も詰め込んで、学習をしているのか?自分が40人もしくはそれ以上のクラスを受け持った体験から言えば、人数が多ければ多い程、良しにつけ悪しにつけ、暗黙のルールが子どもたちの内に成立しやすい。特に小学校高学年以上では力のバランスや決定過程を子どもたち自身が無言の内に了解した上にクラスの秩序が成り立っている。その暗黙のルールと秩序は教師だからと言っても安易に介入できない。但し最近ではその秩序が成立し得ない場合も多い気がするけど。

さて、ここからは大人目線の話。たくさんの子どもたちをいっしょに学習させているのは、共同思考とか学び合い高め合う体験を、たくさん積ませたいからだろう。多様な視点を提供し合うことで、当初の個人の考えが深まり始めるのだ。おそらくそれは個人がテレワークが可能になっている現在でもミーティングを経て、物事が決まっていく過程と酷似している。互いを認め合いながら、集団として学び合う。古典的かもしれないが、未だに子どもたちは集団で教育すべきという理屈の柱になっていると思う。