オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび384

フェリチタス・ムーへ「シュタイナー学校の音楽の授業」を読む1

 


直接的には形を捉える事が困難な「熱・光・音・電気」を形而上学の世界から引っ張り出してきたのは、物理学の功績であろう。しかし、それら物理現象が数式で表しにくい人の心や脳にどういう影響を及ぼすのか? については未だ結論が出ていない。例えばクラシック音楽で言えば、フルトヴェングラーやカルロス・クライヴァーの指揮に多くの人が感動するわけなんて、科学で解き明かされていない。

音楽をどう感じて表現するのか? 保育園幼稚園のお遊戯から小学校のリズムダンスまで、幼い頃から私たちも教えられて来たし、教師として教えて来てしまったが、腑に落ちないのが初めに振り付けた動きありきで教えている点で、またもっと自分が感じた事が自分独自の動きとして表せないのか? 実はずっと考えていました。

 


当然なのだけど、音楽を学ぶ活動は知ることより感じることを優先させる。どのように音を言葉を、自分で体の動かしながら感じ取っていくか?

本書では低学年を中心にその過程が実に丁寧に紹介されている。