オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび419

マルクス・ガブリエル他 斎藤幸平編「未来への大分岐」を読む4

 


対談の最後に登場するのは、ポール・メイソン。ポストキャピタリズムを著し、注目されているジャーナリストだ。

潤沢な社会の実現によって、今まで資本が投下され利潤を上げていたものが、限りなく無料に近づく。その位私たちの身の回りは消耗品で溢れてしまったし、かつては高価で手が出せなかったものも、驚くべき安価で手に入るようになった。そして、それは情報化社会と大いに関係している。情報化という新たな技術革新は、産業革命以来次々と起こった売れて利潤をもたらす商品を産まないのだ。

このブログもFacebookにリンクを貼っていますが、Facebookから得られる知識や交流はかなり楽しい。そしてそれは誰か特定個人のものではなく、ネットワークに繋がっている人々の共有物なのだ。一昔前までレコード会社が独占していた音源、テレビや新聞社経由でないと得られなかったニュース、さまざまな知的財産が共有化されている。そしてそこにはヒエラルキーはない。ポストキャピタリズムとは、それらの延長にある協同経済らしい。