オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび425

竹内一正「イーロン・マスク」を読む2

 


本書を読んでいて、マサチューセッツ工科大学の「不服従賞」を知りました。既得権益に対して常に闘いを挑み続けているイーロン・マスクの生き方にふさわしいように感じます。

彼の学生時代の専門は物理学で「物理学レベルまで戻って考え直す」ことが様々な変革のベースになっているようです。実は科学の力でより正確な地点に辿り着けるはずなのに、アナログ的なぬるま湯に浸っているのが気持ちがいい世界がありそうです。それを言っちゃおしまいよ! かもしれませんが、音楽・美術など芸術系は、まだまだアナログ的で曖昧な美意識が横行している気がします。例えばハーモニーなど、純正にたどり着くための指標は、かなり数値化できるじゃありませんか!

経営とはフロントガラスが真っ黒なシートで覆われている車を運転するようなものという例えが出てきます。見えるのはバックミラーに映る景色だけ。何も見えない未来に向かって舵を切っているのは、何も経営者に限った話ではなく、個人レベルで全ての人の生き方に当てはまりそうです。自分が思い描いている未来に向かって、思い切り突き進むイーロン・マスクの手腕に人々は、ワクワクしながら何かを託しているのでしょう。