オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

多田武彦 追悼3

数十年が経ち、私は地元の男声合唱団「横浜さかえ男声合唱団」の団員になっていた。私はすでに50歳前後、学生時代から30年経っていた。このローカルな合唱団へも多田武彦先生は、一度ならず二度までもお見えになり、講演されている。主に日本語と旋律の関係についてのお話で、ご自身の曲については、ほとんど触れないで、他の名曲を例にとって話された。直接お目にかかったのは、それが最後になる。
横浜国大グリー時代「蛙」「木下杢太觔の詩より」「富士山」「雨」、藤沢男声合唱団時代「柳河風俗詩」「追憶の窓」「雪明りの路」「中勘助の詩より」横浜さかえ男声合唱団時代「優しき歌」「尾崎喜八の詩より」「雪と花火」「東京景物詩」これらは何らしかのパートで組曲全体を歌った曲であります。その他、アラカルト的に歌った曲を加えれば、さらに増えるのですが、氏の残された膨大な作品の極一部にしか過ぎません。
素晴らしい作品群を残して下さった多田武彦先生に、追悼の意を表し合掌。