オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

一生懸命と頑張る

頑張るは「我を張る」から転じている。私は自分自身がどうしようもなく我を張っている人なので、鏡を見ているようでもあり、あまり好きになれない。
一生懸命は「一所懸命」の鎌倉武士の心意気から来ている言葉だ。懸命は、もちろん命懸けという意味だろうが、人生毎日がそれなりに命懸けなのだ。大ピンチでなくても切羽詰まった状況でなくても、私たちは命懸けの時間を過ごしている。本人の意思と関係なく心臓が止まって仕舞えば、人生はさようならなのである。

問題は、それを他人様に伝えたくなる時の話。「頑張れ!」「頑張ります!」このやり取りが何度繰り返されることだろう。では、頑張れなかった時にどうするの?と呼びかけた側にも応えた側にも問いたい。
その点「一生懸命」は、主体者側から「一生懸命やります!」と発せられることが多い気がしている。これは自分の気持ちを再確認する言葉なのだ。

頑張った先に何があるのか?短期スパンで成果が出るものはともかく、10年以上の長期スパンでは、頑張った結果を保証できないだろう。
そもそも投げかけた相手は、本当に頑張らせて大丈夫なのか?耐えられるのか?

24時間戦えますか?というコマーシャルソングが、昔流れていた。それから数十年、今は働き方改革の時代。24時間戦ったらお叱りを受ける時代になった。
私はこの変化を嬉しく感じている。頑張り方や頑張るリズム・テンポは、自分で見つければいいのだ。