オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

何が気になる?何を気にしている?2

前回は、知識に話題が偏ってしまったので、今回はもっと感覚的な部分について。人にはいわゆる五感があり、第六感という説明が難しい感覚さえある。五感を勝手に順位付けると。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚…。聴覚は胎児であった頃から既に備わっているようだが、視覚によって認識が可能になると、視覚による情報量に及ばない。百聞は一見に如かず。嗅覚、味覚は危険を察知するのに重要だが、人が心地よく感じる刺激が増え続け、危険を感じにくくなっている。匂うは元々色彩に対する視覚系の言葉が、嗅覚の言葉に変化した事例は面白い。
これらの五感それぞれに、多くの人々が心地よく感じる仕掛けが数多く提供されている。観光、美術館、コンサート、アロマテラピー、レストランetc。それは最大多数の最大快感として商業的に成功するのだが、他の人が素晴らしい!と感じたことを自分の口で繰り返しているだけのような気もする。テレビで美味しいレストランに入ったタレントの語彙の貧困さは嘆かわしいが、自分だってきっと同じような言葉しか出てこないだろうけれど。

そこで、へそまがり特有の発想だが、自分というセンサーが特に敏感に反応する場面に特化していきたい。何が気になる?何を気にしている?とは、そのことです。自分の場合は、音楽ではハーモニーにこだわっているし、琵琶の音ももう少しわかるようになりたいと思っている。つまり、センサーは初めから優秀なスペックを発揮するのではなくて、こだわり続けることで少しずつ機能を高めることができると思うのです。