オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび143

名将野村克也と現場感覚

私は未だに教育現場という言葉に、違和感を感じる。家庭・学校・社会を問わず現場以外のどこに教育があるのか?と。

生涯一捕手を標榜していた野村克也さんにも、現場へのこだわりを感じる。現場以外のどこに野球があるのか?と。

野村スコープなる新しい解説方法を編み出した野村克也さんは、解説者としても一流だった。けれども次の球種やコースをズバリ言い当てるという凄すぎる解説法の後継者は、あまり見当たらない。それは野村克也が野球史上最高のキャッチャーであり続けていることとシンクロしている。

ユニフォームが似合う?野村さんは、ついに巨人のユニフォームに袖を通すことがなかった。往年の名選手が、他球団での実績を引っ提げて選手生活の後半を巨人で過ごすように…そのようなコースを辿らなかった。

ID野球と言われるデータ重視の野球を教えて、弱小チームを優勝に導いたのは有名な話だが、データが万能ではないことを知り抜いていたのも能村さんだった。その場その状況でどうするか?最後は経験に裏打ちされたカンなのだ。それをよくしっていた。

だからこそ現場で監督としてのカンが鈍らないように、ユニフォームを着てベンチに座り続けたのだ。

結局は、どこかでカンが頼りになる仕事は野球だけじゃないはず。野村克也さんが大切にしていたことは、私たちの働き方に響き通じてくると思います。