オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

オヤジのあくび398

成長目標とか補助分配だけじゃなくてまず再建2

 


貧乏人のひがみにしか聞こえないだろうけど、人は金持ちを目指して生きているのではない。人は幸せな時間を求めて生きているのだ。幸せの形態や価値観は人それぞれに違いない。その前提に安心安全とある程度の収入が想定されるのだろう。

突然ちゃぶ台をひっくり返すような話になるが、実は明日のことはわからない。江戸っ子が宵越しの銭を持たなかったのは何故なのか? 日本列島に住んでいると、地震・台風・火事等の災禍にいつまみえるかは、誰にもわからない。だからこそ防災減災に向けた努力が欠かせないわけだ。

だからそのような不安や心配と背中合わせで、ご先祖さまは怯えながら生きてきた。頼れるものにはなんでもすがろうと、江戸期以前神様仏様は一緒くたにして拝んでいた。

そこから日本人の心に響いた言葉の一つが「無常」でしょう。鴨長明から小林秀雄まで無常感を下敷きに語って来た人は多い。

現代人もバブル崩壊の際にある程度気づいてよかったと思うのですが。所詮浮世は憂き世なのです。安定志向の若者たちには「一寸先は闇」の覚悟があるのかなぁ? 予定調和の未来を妄信しない気持ちのあり方が大切な気がしています。