オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

1たす1は2を超える

ちょっと前の話になりますが、リオデシャネイロ五輪の話です。4年に一度のスポーツの祭典で今回も素晴らしいドラマが数多く生まれたのは、ご承知の通り。
私が個人的に、心に強く残っているには、バドミントン女子ペアの通称タカマツペアと男子400mリレーです。
タカマツペアが組まれたきっかけは、高校の卓球部時代。高校の監督の話によると、余った選手を組み合わせたというから驚きです。発表時に二人が唖然としていたのも、二人ともシングルで勝負したい気持ちが強かったからだと言います。それがきっかけで、ペアを組んで10年間!決勝のデンマーク戦でも感じたことですが、二人とも体格的には決して大型選手ではない。打点の高いスマッシュを拾いながら、コンビネーションのよさで相手を攻めていくペアなのです。ベタな表現になりますが、一人ひとりの力を互いに補い合いながら世界の頂点に立ったのです。
もう一つの男子リレーは、100m9秒台の選手が一人もいないチームが、見事!銀メダル。1たす1たす1たす1は、4ではなく、それを上回る力を発揮できることを証明してくれました。職業柄リレーのバトンパスを指導することがあるのですが、減速せずにパスすることは 、とても難しいけれど、その技術を磨くことで一人ひとりの走力の和を超えた結果が出せるということです。

私は、合唱というグループ表現が好きで続けていますが、個々人の表現力や技能を超えたところからハーモニーは生まれてくるのかもしれません。