オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび234

司馬遼太郎「街道をゆく 北海道の諸道」を読む 司馬遼太郎の本は、よく読まれているし、読むべきとさえ言えるかもしれない。亡くなったオヤジが、昔、何故か「坂の上の雲」を勧めてきたことを思い出す。ちょうど司馬史観とか、世間で言われ始めた頃だったか…

オヤジのあくび233

川口素生「途中下車で訪ねる駅前の銅像」を読む 銅像について思うこと 似ている似てないは、二の次?西郷隆盛の奥さん糸子さんの「うちの人はこげなお人じゃない!」発言は何ともストレートだが、釈迦の仏像やキリスト肖像だって、どこまで似ているのかわか…

オヤジのあくび232

本田宗一郎「やりたいことをやれ」を読む 社員に垂れた訓示を集めたような本である。自分が社員だったら、頑固一徹のオヤジ社長の話をどんな気持ちで聞いただろう? と想像しながら読んでみた。 渋茶一杯で鈴鹿市に工場。どこにバイク工場を作ろうか?考えて…

オヤジのあくび231

斎藤茂太「ゆっくり力」でいい人生を送る を読む 本書の最初に登場するのはガンディー。例の塩の行進のことが語られる。そして「善きことはカタツムリの速度で動く」とくる。 作者斎藤茂太さんは通称モタさん。大歌人斎藤茂吉の長男であり、北杜夫のお兄さん…

オヤジのあくび230

アルノ・グリューン「人はなぜ憎しみを抱くのか」を読む3 本書の後半で、作者は憎しみに対する罰について語る。許さないときっぱり言うことと罰を与えることは違うのだと。断固とした態度を取ることで、自分自身の姿に気づくきっかけになると作者は言う。 例…

オヤジのあくび229

アルノ・グリューン「人はなぜ憎しみを抱くのか」を読む2 権威は服従を強いる。どんな残虐な行為も「自分は命令に従ったまでのこと」で済まされてしまう。丸山真男が戦後「現代政治の思想と行動」で指摘したように、どこにも責任の所在がない仕組みが出来上…

オヤジのあくび228

アルノ・グリューン「人はなぜ憎しみを抱くのか」を読む 自分の中に本来的に持っていたはずの「内なる他人」と対立することから憎しみが生まれると作者は言う。それは、従順を装い親とその背後にある社会に適合し育ってきた日常の世間的な自分。つまり偽りの…

オヤジのあくび227

ダライ・ラマ/相馬勝「ダライ・ラマ 語る」を読む 現在、中国の最高指導者である習近平は、おそらくは毛沢東に比肩する権力を手中に収めている。少数民族に対する圧力が報じられるたびに、ダライ・ラマは毛沢東のことを、どう思っていたのか? 気になってい…

オヤジのあくび226

鈴木松美「あの人の声はなぜ魅力的なのか?」 学校の音楽で教えられている発声は「無理のない自然な発声」ということになっている。合唱部やさらには社会においての一般合唱団の発声もその延長線にあり、ビブラートが過度にかからない正しいピッチが求められ…

オヤジのあくび225

磯田道史「素顔の西郷隆盛」を読む タイトルの通り、西郷隆盛の生涯を追いかけた本なのだが、今まで知らなかった史実と出会えた。それが歴史家が書いた本を読む面白さなのだろう。 鳥羽伏見の戦いの時、錦の御旗を押し立てて官軍となった薩長軍に、幕府軍が…

オヤジのあくび224

「高橋英樹のおもしろ日本史」を読む やりやりの信長より忍耐と我慢の家康の方が演じにくい。負ける勝負をしないから、逃げるのが上手かった宮本武蔵・・・とこんな話が続くわけです。 私が習っている薩摩琵琶にも歴史上の人物が登場する。西郷隆盛、織田信…

オヤジのあくび223

田原総一郎「僕はこうやって来た」を読む 左翼とか右翼とかに括られることを、いざきよしとしない人々は、実存主義系の本にどっぷり浸かっていた時期がある。そんな気がしている。田原総一郎もサルトルやカミュにかぶれていた青年だったらしい。 今やらない…

オヤジのあくび222

石弘之、安田喜憲、湯浅赳男「環境と文明の世界史」を読む5 実は三人の鼎談は、もう20年前の話。まぁその間、人類が何とか生き延びたとも言えるかな? 昨年総理が「2050脱炭素社会」を打ち上げた。けれどそれだけでそのスケジュールでいいのか? 地球環境の…