生活するために働く。勤め人であれば、出勤して働かなければ生活が立ち行かない。しかし、働き方改革の動きは大歓迎であるけれど、仕事から解放された時の自分の扱い方が日本人は、まだまだ上手ではない。
働いている時に、働くことで 脳内の一定量の部分が占領されているので、暇になった時のことまでは。頭が回らないのだ。せいぜいどこに遊びに行こうか?とか飲みに行こうか?位である。おまけに家に帰ってもするべき仕事はある訳で、完全に自分の自由に使える時間は意外なくらい少ないだろう。
この仕事と余暇という二分論的な論法には、仕事に没頭している時の自分こそ「ありのままの自分」ではないか?というご意見があるだろう。しかし、仕事はやはり負荷がかかり、身体によくないのだ。(=仕事は身体に毒)だから取り返しがつかない悲しいことが起きてしまう。
自分のことを例に挙げて、恐縮だけれど、私は二つのことを正規職員であった頃実践していた。一つは何があっても絶対に家に仕事を持ち帰らないこと。仕事は本来勤め先でやってくるものだ。もう一つは、少し不謹慎ではあるかもしれないが、辞める前から辞めた後のことを考え始めておくこと。辞めた瞬間に何を始めようか?では、時間の使い方を知らない自分が路頭に迷ってしまうのだ。
極端な例かもしれないけれど、大切だと今でも思っている。