オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび336

なぜ? どうして? を面倒くさく感じて、気持ちいいこと・おもしろいことに流れる日本文化3 いい気になっていて、時々大きなしっぺ返しを喰らってきたのも日本史の残念な特徴だと思う。とりわけ過酷な自然現象からは多くのカウンターパンチを食らってきた。 …

オヤジのあくび335

なぜ? どうして? を面倒くさく感じて、気持ちいいこと・おもしろいことに流れる日本文化2 寺子屋では、その子がおそらく将来必要とするであろう知識を個別に教育していた。子どもたちも「君の将来にとって、これを覚えておいた方がいいよ」と言われれば、…

オヤジのあくび334

なぜ? どうして? を面倒くさく感じて、気持ちいいこと・おもしろいことに流れる日本文化1 なぜなのか? どうしてなのか? を問い続けることで自然科学は、主にヨーロッパで系統的に発達したと思う。日本はその間いったい何をしていたのか? 例えば算術など…

オヤジのあくび333

ビートたけし「さみしさの研究」を読む たけしは本書の中で、冷静に自分を観察して見極める力が必要だと言っている。バラ色の老後とか、第一線を退いた瞬間から持ち時間は自由になっても、急に何もないところから可能性が開けるわけじゃない。 ふと今書いて…

オヤジのあくび332

豊田有恒「日本アニメ誕生」を読む3 イスカンダル=アレクサンダー大王? イスカンダルと言えば、ご存知宇宙戦艦ヤマトの目的地だが、インドのガンダーラにでは、昔ヨーロッパから遠征してきたアレクサンダー大王の名前がイスカンダルと呼ばれて残されている…

オヤジのあくび331

豊田有恒「日本アニメ誕生」を読む2 虫プロを辞めて、TBSへ戻り取り組んだ仕事がタイムパトロールネタでご存知流星号のスーパージェッター! そして宇宙少年ソラン! さらに冒険ガボテン島! いやあー、懐かしいですね。ボクたちの世が夢中になったこれらの…

オヤジのあくび330

豊田有恒「日本アニメ誕生」を読む1 鉄腕アトム、鉄人28号、エイトマン、1963年放映開始のこれらのテレビアニメが、日本のアニメの先導役を果たしたことに異論を挟む人は少ないだろう。当時テレビの前にかじりついていた小学1年生だった私が、鉄腕アトムやエ…

オヤジのあくび329

雨宮国広「ぼくは縄文大工」を読む2 前回、縄文小屋を建てた著者は、今度はさらに時代を遡り旧石器時代30000年前の丸木舟づくりに関わる。台湾から琉球諸島に黒潮を横切り丸木舟で渡ってきたという仮説の検証なのだ。 著者は主に住宅施工に関わってきた大工…

オヤジのあくび328

雨宮国広「ぼくは縄文大工」を読む1 住みやすいと思わせるような縄文小屋への想い。日本列島に人が住み着いて10000年以上いやもっと? その前半8000年は縄文時代。その長い期間「持続可能な生活様式」で人々は暮らしてきたのだ。住まい然り。この本の前半は…

オヤジのあくび327

石井公成「ものまねの歴史」を読む3 真似る対象さえあれば、モノマネ芸は成立する。それを追いかけようとする本書の試み自体が、博覧強記的な結果を生むのは必然であろう。やがて歌舞伎や落語、現代のモノマネ芸に筆を進めていく。 それまではモノマネ芸が、…

オヤジのあくび326

石井公成「ものまねの歴史」を読む2 唐から伝わった散楽は、やがて猿楽というモノマネ芸に変化していく。猿を始めとする動物の仕草を真似たり、滑稽な寸劇が演じられていたのだろう。軽業、手品、曲芸、歌舞音曲などとセットで一つの舞台になっていた。それ…

オヤジのあくび325

石井公成「ものまねの歴史」を読む1 冒頭で、お寺の山門で睨みを効かせている仁王様の真似が狂言に取り入れられ、やがて歌舞伎に繋がる話が出てくる。日本人は真似が得意でオリジナリティにかけるなどという評があるが、魯迅が「模倣がうまいのは短所ではな…

オヤジのあくび324

道、動力、地図3 未来へ進む道の話。今回は道と言っても時代の流れの話。昭和の高度成長期は線路が敷かれていて、ひょっとすると産業革命や明治の富国強兵の延長かもしれないけれど、線路の上を特急や各停、それぞれの速さで旅をしていた。速ければ速いほど…

オヤジのあくび323

道、動力、地図2 前回飛ばした「熱意=動力」の話。私は生物としての本能と近いところに、そのスイッチが眠っているように感じています。 子どもたちの話。稽古ごとで忙しそうな子どもたちも放っておけば、友だちと外に出る遊びに行く。磯野家のカツオくんが…