オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび249

「とりあえず主義」 また「オヤジのあくび」がアップされている!いまは時間があるし、とりあえずちょっと読んでみようか? Facebookからお越しの皆様、誠にありがとうございます。 コロナ禍は、不安と共に多くの時間を私たちに提供してくれた。だから、とり…

オヤジのあくび248

なだいなだ「ふり返る勇気」を読む。 後にも先にも一度だけだが、N教組の全国教研大会に参加したことがある。その頃も、何故だか音楽を教える先生をやっていて、音楽科の分科会に出たのだけど、いやあーいろいろな考えがあるなぁとそれだけは学んだ。その時…

オヤジのあくび247

野村健・納家政嗣「聞き書緒方貞子回顧録」を読む。2 国連難民高等弁務官に就任した瞬間から、緒方貞子さんは、同時多発的に世界各地で発生した難民支援に取り組むことになる。 クルド難民、ボスニア内戦、コソヴォ問題、チェチェン、ルワンダ・・。とりわけ…

オヤジのあくび246

野村健・納家政嗣「聞き書緒方貞子回顧録」を読む。1 緒方貞子さんは、国連難民高等弁務官やJICAのリーダー=理事長としてのイメージが強い方だけれど、この本の前半では学生から研究者であった時代について語られている。二度のアメリカ留学を通して政治思想…

オヤジのあくび245

原彬久「吉田茂」を読む2 吉田茂の人生は、終戦と同時に外相となり、さらには東久邇宮、幣原内閣に次いで、総理に就任したところで大きな転機を迎える。 この本の副題に尊皇の政治家とあるが、今更言うまでもなく吉田茂は、保守主義者である。マッカーサーの…

オヤジのあくび244

原彬久「吉田茂」を読む1 白馬に跨り、外務省へ登庁!寺内総理に秘書官を命じられて「総理大臣は務まりますが、総理大臣秘書官は務まりません」との暴言。もちろん、秘書官にはなってない。これらのエピソードに吉田茂の生意気なキャラが集約されている。そ…

オヤジのあくび243

森毅「ぼくはいくじなしと、ここに宣言する」を読む 若者に歳をとることへの希望を与えることが、老人の何よりの責務・・冒頭にこのような言葉に出会うと嬉しい。定年延長とか一億総活躍とか言われても、若者のようなパフォーマンスができた時期は過ぎてしま…

オヤジのあくび242

花の60代論! 肉体年齢は、年齢の七掛けとよく聞く。いつの時代と比較するのか? よくわからないけれど、例えば64歳なら19.2を引いて。44.8歳の健康状態だということだろうか? しかし、時間的に64年間を経験しているわけだから、経験値はそれなりに高い。肉…

オヤジのあくび241

矢作直樹「おかげさまで生きる」を読む 著者は救急の現場で、多くの死や蘇生に立ち会ってきた方です。けれども書かれている内容は、お医者さんと言うよりは、お坊さんの説法のようです。 例えば「しかたがない」と言う言葉は、諦めの境地で使うのではなく、…

オヤジのあくび240

岡崎守恭「遊王 徳川家斉」を読む いわゆる名家にはありがちな話なのかもしれないけれど、直系が絶えた場合の安全弁を幾筋も準備しておく。家康の御三家は、七代でストップした後に紀州家から吉宗が将軍となり機能したし、吉宗の子どもたちも田谷家、一橋家…

オヤジのあくび239

大江健三郎「伝える言葉 プラス」を読む。 初めの方で武満徹についてふれている一文があり、この本を読んでみようと思ったわけですが、エラボレーションという言葉を使って、人生を通じて磨き上げること、大江さんにとっては、作家ですから書いた言葉を書き…

オヤジのあくび238

河野裕子「桜花の記憶」を読む。 心の微妙な揺れや動きをキャッチしよう! これは願望に過ぎず、なかなか上手くは捕まえられない。自分自身で自分の心を感じることは予想以上に難しいのだ。 エッセイ集だが、作者の自然体な息遣いが伝わってくる。河野裕子は…

オヤジのあくび237

悠々自適への道 コロナ禍は、私たちにいろいろな意味で発想を転換する機会を与えてくれた。 例えば。毎日満員電車で通勤しなくても、出社しなくても仕事はできること。片道1時間として往復で2時間、この浮いた時間を何に使うか? 通勤に便利な場所に住みたい…

オヤジのあくび236

安西水丸「ちいさな城下町」を読む 村上市の(ぼくも大好きな)〆張鶴、行田市の足袋、栃木県壬生の干瓢、亀山市のローソク・・・その地方自慢の名産を紹介し、且つ食べ飲みながら、お城を訪ね歩く。城下町と言っても、本のタイトルにあるように訪ね歩く町は小…

オヤジのあくび235

15歳という起点 15歳の頃の自分が突然目の前に現れて、50年くらい歳をとっている自分を観察したらどう思うだろうか? かなり想定外だと思う。まず職業としてどんな仕事をしているか? その時期にありがちな権威的な存在への単純な反抗心から、私が最もなりた…