オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オヤジのあくび322

道、動力、地図1 私なりに「考え方×熱意×能力」を置き換えてみました。道は今歩いている道。ナビを使えば、最短でたどり着く道を案内してくれるが、実際の人生はそんなにうまく進むとは限らない。道徳とか倫理とか、いかにも正しい進み方を示しているようだ…

オヤジのあくび321

中山涙「浅草芸人」を読む3 川田晴久と言えば、浪花節からオペラまで何でも歌った人というイメージを持っていました。きっかけは益田キートンに広沢虎造の真似を勧められたことなんですね。本当は二枚目路線で行きたかった川田が結果何でも歌いこなせる芸人…

オヤジのあくび320

中山涙「浅草芸人」を読む2 もう一人の中心人物は、古川緑波。彼は元々男爵家の出身で、菊池寛の文藝春秋で働いていた。ところが担当していた「写真時代」という雑誌の廃刊と共に、運命が急展開。宴会で声帯模写が上手かったことから菊池寛より役者への転身…

オヤジのあくび319

中山涙「浅草芸人」を読む1 浅草と聞いて、ボクが気になるのは「浅草オペラ」。丸の内の帝国劇場ではイタリア人ローシーによる帝劇歌劇部のオペラ上演があったはずだが、興行的には不振でローシーも去り、人々の関心は浅草オペラに傾いていく。エノケンこと…

オヤジのあくび318

その場で勝負する勘 何が起きるか、そんなこと結局わからないのだから、勘で勝負すればいいんじゃない? と感じている。ガチガチに準備予習しておくのも時には大切だろうけれど、それは反対に状況によって柔軟に判断できる勘を鈍らせているようにも思う。 例…

オヤジのあくび317

平尾誠二「理不尽に勝つ」を読む2 同志社大学時代の恩師岡先生から言われた言葉が出てくる。高校時代から勝つラグビーを志向して、実際高校日本一にも輝いていた平尾誠二が「おもろない」と評されたのだ。「勝ち負け」ではなく「おもろいかおもろくないか」…

オヤジのあくび316

平尾誠二「理不尽に勝つ」を読む1 人は皆、理不尽な経験に日々晒されている。ボクなんか、本業は学校の先生だから自分自身が子どもの目から見たら理不尽なことをかなりしてきている気がします。予測不能なラグビーボールのように。 ラグビーの話は伏見工業の…

オヤジのあくび315

戸井十月「植木等伝 わかっちゃいるけど、やめられない!」を読む2 月給制の渡辺プロダクションに所属して、クレージーキャッツが少しずつ売れ始めた頃、フジテレビ「おとなの漫画」という運命の出会いがある。当時はまだ無名の若手放送作家青島幸男と出会う…

オヤジのあくび314

戸井十月「植木等伝 わかっちゃいるけど、やめられない!」を読む1 植木等の等は、父親が人々は皆平等であるべきだと考えていたことから名付けられている。つまり芸名ではなく本名なのだ。父親の生き様を短くまとめるのは至難の業だが、等が生まれた頃、父親…

オヤジのあくび313

三浦裕子「能や狂言の音楽入門」を読む3 間の取り方について。「教えられる間と教えられない魔」という歌舞伎役者九代目市川団十郎の言葉が引用される。間は客観的に測れるが、魔は聴き手には予想不能とも言えるだろう。どうやら秘伝らしい。 西洋音楽では音…

オヤジのあくび312

三浦裕子「能や狂言の音楽入門」を読む2 能管という楽器に実際に触れた経験がないのですが、全く不思議な音を奏でる。劇そのものの主題が幽玄とか現世と死後の世界を行き来するストーリーなわけで、なるほど合っている気もする。ヒシギと言われる高音は、縄…

オヤジのあくび311

三浦裕子「能や狂言の音楽入門」を読む1 能。私ごときが言わずとも、劇も舞と音楽が融合した総合芸術であることは誰もが知っている。本書はその音楽部分にスポットライトを当てている。 まず声楽部分の謡。演者が謡う部分と横に座っている地謡が謡う場合があ…

オヤジのあくび310

「さっさと帰る。」ができない学校の先生方へ2 昔ある時(=最近ではなくて20年位前の話)年下の同僚にこう言われた。「武部さんって、ふだん仕事中(=学校にいる間)は酔っ払っているみたいなのに、酒の席になると真剣に教育の話とか始めちゃう。」ちなみに私は…

オヤジのあくび309

「さっさと帰る。」ができない学校の先生方へ1 超過勤務が多い代表的な職種として、公立学校教員を取り上げます。 そりゃ、帰りたい。だけど帰れないでしょ! 間髪を入れずに返答が返って来そうです。さっさと帰る、年休等で休む、これらが何とも実行しにく…

オヤジのあくび308

「川田晴久と美空ひばり」を見て読む 世阿弥本の後に、不世出のエンターテイナー川田晴久さんと美空ひばりの本を読むと、結局舞台芸能って何だろう?と言った疑問が湧いてきます。でも今はそちらに深入りするのは我慢して、まずこの貴重なドキュメンタリーに…