オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

撮り鉄一人旅一泊旅行8

撮り鉄一人旅一泊旅行8

朝、フロントから朝食の弁当が届き、テレビでCM以外は関東地方と差して変わらぬニュースなどを見る。
一人でいる時間というのは、普段はあまりじっくり見つめられない自分のいろいろな側面に気づくために有効だ。とりわけ一人旅は、周囲に日常関わっている人が誰もいないので、なおさらである。自分の場合は、少し後ろめたくなったり、自分がいつもより虚勢をなっていない分小さく感じられたりする。
まだチェックアウトまで時間があるので、掛川城の方まで散歩に行こうかなと思う。

まだ9時前だが、少し歩いてきただけで、汗をかいてしまう。天守閣は見学時間前だったので、周りから天守閣を撮って戻ってきた。ようやく望遠レンズが役に立った。
私には城下町への憧れが小さい頃からある。NHKで昔放映していた「名探偵カッチン」が名古屋という城下町を舞台にした作品で、その頃からだったかもしれない。自分のイメージとしては、城址が広場や石垣跡として残っているのではなく、しっかりと天を突いて天守が聳えているのがよい。神奈川県だと小田原のような町だ。
天守閣というのは、誰が見ても美しい造形で、それが城主の権威付けに利用されていた部分がもちろんあるだろうが、城下に住む町人にとっては、誇りをもてる存在でもあったはずだ。朝起き、夕に伏す度に天守を仰ぐ生活とは、一種信仰に近い気持ちさえあったかもしれない。その意味で、宗教との間合いをいつも気にしていた織田信長が日本で初めてどでかい安土の天守閣を建て、宗教を巧みに活用していた傾向のある武田信玄に城郭がないのは、面白い。





iPadから送信