オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2016-01-01から1年間の記事一覧

タケさんの薩摩琵琶 稽古日誌 608

水曜日は、仕事帰りに薩摩琵琶のお稽古。師匠のお宅は勤務先から徒歩10分余りの至近距離だ。始めに「金剛石」をさらった後、次回からこれもやりましょうと演じてくださったのが「月下の陣」。どうやら戦国時代のお話で、途中に上杉謙信作という漢詩が挿入さ…

古楽院でミサ修行2 604

前回、白色計量記譜に苦戦したミサ修行、さて今回は? ます発声。先生の隣りで歌っていたのだが、胸声でなく倍音を上の方に向けて響かせるように、指導を受ける。いわゆるベルカント発声ではなく、中世フランス語の発声ということだ。先生の声は、エの発音が…

タケさんの薩摩琵琶稽古日誌 601

前回は、見学だったので今日から本格的に?稽古開始。前回も声の調子を確かめるために少しだけ謡わせていただいた「金剛石」からスタート。どうもコーラス発声のせいか、声に重みが欲しいとおっしゃる。話し言葉にちょっと節が付いた感じでとも。どうも歌声=…

タケさんの合唱日誌 529

正規職員を退職したのをいいことに、元々大好きだった合唱ライフがエンジン全開になり、気持ちよく満喫している。現時点で地元の三つの合唱団に所属していて、これだけでもかなり多い気がするけれど、さらに自分自身で新しい合唱グループを作ろうとしている…

男声合唱団で病院コンサート

今年も、男声合唱団で、病院を訪問し、ロビーで開かれるコンサートで演奏してきました。今回は、自分にとって嬉しいことが一つ。それは自分が編曲したスパイダーズの「夕陽が泣いている」を演奏していただいたことです。作曲も編曲も同じですが、誰も演奏し…

古楽院でミサ修行1

前にもどこかに書いたけれど、自分は東京の空気感が苦手だ。閉塞感とか圧迫感と言い換えてもいい。古楽院がある祐天寺は閑静な街だが、それでも東京らしさは、感じてしまう。 さて、レッスンが始まったが、皆ある程度の経験を積まれているようだ。この日は、…

薩摩琵琶

薩摩琵琶のお稽古を見学に行ってきました。まず最初はお弟子さんと琵琶を持ち、練習曲のような曲を数曲弾きます。その中の「崩れ」という速いテンポの曲が、かっこよくて津軽三味線を連想させるような力強さを感じます。お稽古の曲は、西郷隆盛の物語「城山…

声明・平曲・平家琵琶

私は歌が好きなので、日本の声楽の原点である声明のことは前から気になっていた。仏教伝来当時から、何らかの節を付けてお経が唱えられていたはずだ。だから東大寺の大仏開眼という一大国際イベントの場でも声明は聴こえていたはず。現在伝えられているのは…

三味線を伴う音楽の巻

日本人なのに、邦楽に関しての知識や技能がない。和太鼓は、少し教わりしかも授業で教えていたので、ちょっとだけかじったけれど、他はまるでダメである。 都々逸、常磐津節、義太夫節、浪花節などと、言葉が並んでも、それぞれについて説明することができな…

豊かさの反対語は?

「豊か」の反対語を、意図的に「貧しさ」であるかのように語る人がいる。少なくとも経済的な意味においては、「貧しい」の反対語は「富める」であって「豊かさ」ではない。 何をもって「豊かさ」や「幸福感」を実感するかは、人それぞれでよいのだが、金銭や…

古市憲寿「だから日本人はズレている」を読む

表題にある「日本人」とは、おわりの方を読んでみると、どうやら「おじさん」のことだったらしい。誰とズレているのか?は、むろん「若者」とである。つまり本書は若者世代から見たおじさんたちの見当違いを皮肉っている本なのだ。続く「ズレている」は、真…

「頑張る」って?〜江戸時代の庶民・町人は?〜

「頑張らなくちゃいけない」と思って、日本人は今日も頑張っている。 ふと思いついたのだけど、江戸時代の頃も日本人は今のように頑張っていたのだろうか?明治に入り、富国強兵、殖産興業を目指した国づくりとそれに向けた教育の中で、「頑張る」ことがすべ…

「幸せと夢と豊かさ」について考えてみた。

中学一年生の時に、校内で弁論大会があった。クラス代表に選ばれたのは「健康であることこそが幸せ」という主題のスピーチだった。なぜか、昔のことを思い出したのは、最近になって「便利さと豊かさ」などについて思いを巡らせているからかもしれない。 「幸…

豊かさと便利さ

佐伯啓思さんの読後感で、豊かさについて少し考えてみたけれど、勢いで便利さについても考えを巡らせてみることにした。 もちろんこの二つの言葉の意味は違う。しかし、意図的にわざと混同して使われていた時代があった。生活が便利になることが豊かさを実感…

佐伯啓思「さらば、資本主義」を読む

著者は、他の誰とも違う、一括りに他の論者との同一グループ化を拒むかのような、そんな立ち位置が感じられる方だ。 戦後認識、従軍慰安婦や賠償めぐる考えについて、朝日新聞の大失態と歴史に対する見方を誘導している記事のあり方について、批判を展開され…

ワンピースの話

ルフィーとモモノスケの力ゾウで魚人島以来再びルフィーが動物の声を聞いている。魚人島の時は、海王類だったが、ゾウは??類かよくわからない。さらにモモノスケがゾウに指示を出す場面が圧巻で、何とモモノスケの許可を得たゾウは、ジャックの船を一撃の…

ワンピースの話

ワンピースを求めての再出発とは?ゾウで語られたワンピースの秘密の中に、モモノスケの父おでんが、ゴールド・ロジャーの船に乗っていたことやイヌアラシやネコマムシもそれを知っていることが明かされた。どうやらワンピースは、ポーネグリフの示す航路が…

ワンピースの話

同時多発の拡大版今までもワンピースは、一度にいくつもの事件が同時並行して語られてきた。しかし、それは原則一つの島あるいは国においての話であった。しかし、今後はその範囲がかなり拡大していきそうである。ワノ国、ビッグ・マムのホールケーキアイラ…

ワンピースの話

ワノ国での展開島に上陸する前から、その島の状況が明らかになっていることは、新世界前にはあまりなかった。しかし、ドレスローザ上陸前から、ドフラミンゴによって人造悪魔の実スマイルが製造されていることがわかっていた。今回のワノ国でも、上陸する前…

ワンピースの話

ジンベイと再会できるのか?麦わらの一味が、四皇ビッグ・マムに接近している。サンジの結婚話の進展も気になるが、ビッグ・マムのところで、出会いそうなのが、ジンベイである。ジンベイがビッグ・マムのところに身を置いている理由他も含めて、いろいろな…

両毛日帰り花めぐりの旅2

館林駅を降りて、無料休憩所の方につつじケ丘公園への行き方を聞く。すると向かいに停まっている観光バスを勧められた。一人500円!が気になったが、タクシーを使うことを考えれば、リーズナブルなのかもしれない。 さて、つつじケ丘公園に着くと入園料が310…

両毛日帰り花めぐりの旅1

富士山のお次は、藤の花。足利フラワーパークに行って来ました。園に入ると藤の香りが漂い、美しい藤色が辺りを染めている。時期的には、圧巻の大藤と白藤がちょうど見頃で、黄藤はこれから。白紅藤は、すでに白くなっていました。ぐるりと一周して、お土産…

大相撲が気になる日記

大関には、終盤まで優勝争いに絡んでほしいと願う相撲ファンは多いはず。大関として優勝争いに絡む経験値が豊富な筆頭は、何と言っても稀勢の里関だろう。 萩原時代のスピード出世から注目され続けていたが、幕内に上がった頃からどこか壁に当たった感じで、…

母と山中湖へ一泊ドライブ4

二日目は、山中湖花の都公園へ。連休中とあって、10時前から駐車場は、混雑していて、奥の方になってしまった。 この公園に来たのは、チューリップが見頃なはずだからで、富士山との組み合わせで写真を撮る。しだれ桜が道沿いを染め、こいのぼりも風をうけて…

母と山中湖へ一泊ドライブ3

翌朝、6時前に起きて、母を急かして連れ出し、湖畔から富士を仰ぎ見る。綺麗に晴れ上がり、湖面に映る富士が美しい。サイクリングロードを走る若者が通り過ぎて行ったり、子犬を散歩させているご夫婦と少しおしゃべりしたりして、戻ってきた。気温は5度。都…

母と山中湖へ一泊ドライブ2

続いて、菩提寺の福源寺へ向かう。母が数十年前会社を辞める時。退職金の一部を寄贈したという話を聞く。 墓地も見て回るが、祖母方の姓は、たくさんあり、祖父方の姓は見つからない。御先祖は背戸山という山に土葬されているとのことなので、お経をあげてい…

母と山中湖へ一泊ドライブ1

柄にもないと言われると元も子もないが、退職したら少しは親孝行をしなければ・・ともっともらしいことを考えていた。山中湖は、母方の御先祖様の故郷で、祖父も祖母も富士を仰ぐ地に育った方である。GW初日で、東名高速の御殿場ICを下りてから山中湖まで渋…

太田光・中沢新一「憲法九条を世界遺産に」を読む

私には、時間があるのに傍の本に手が伸びていかない期間がある。この4月もそのような時間があった。やがて、そのうちの一冊を読み始めるとその後しばらくの間は、喉が乾いていたかのようにゴクゴクと本の果汁を飲み始めるのである。 この本が世に出てから10…

本田有明「歌え!多摩川高校合唱部」を読む。

私は、大学時代から合唱を始めているので、高校の頃の合唱経験は、クラス対抗の校内合唱コンクールくらいである。大学から始めた合唱は、男しかいない!グリークラブというところで、本書が題材にしている高校の合唱部、それも混声!の世界がとても眩しく見…

鴻上尚史「クールジャパン!?」を読む

まず、一番表面的なところだけを撫でて読むと「へえ、それも日本製だったのか!日本ってすごいじゃん!」になる。これが本のタイトルにある「!」マークの意味だとしたら、「?」マークは、一体何なのか?そこに鴻上さんの思いや立ち位置を嗅ぎ取っていかな…