オヤジのあくび

タケさんの気楽に行こうよ道草人生の続編です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

ほいほいおじさんとハードロックを聴こう 2

忌野清四郎の追悼エッセイや三木たかし先生のことを書いていたので、ハードロックの話が後回しになってしまいました。本日から復活します! 何はなくとも、レッド・ツェッペリン!「ツェッペリンを聴きたいのですが、どれから聴けばよいですか?」この質問は…

作曲家 三木たかし先生のこと

忌野清四郎について追悼特集をしていたら、今度は作曲家の三木たかし先生がお亡くなりになってしまった。「何のために生まれて何をして生きるのか 答えられないなんてそんなのはいやだ」この詞をどんなふしにのせて歌うか?百人の作曲家がいれば、百通りの曲…

俺達は忘れないぜ!あんたの歌を!!追悼、忌野清四郎!!!4

放送禁止・発売中止を何度も経験している忌野に「ボスしけてるぜ」という曲がある。給料を上げてくれとせがむ若い社員に、「俺の方こそ上げてもらいてえな ボウズ」「ボーズお前のために 俺の会社はつぶせねえな ボーズ」という返答が歌われる。 世界大不況…

俺達は忘れないぜ!あんたの歌を!!追悼、忌野清四郎!!!3

「どうしたんだ Hey Hey Baby バッテリーはビンビンだぜ いつものようにキメて ブッ飛ばそうぜ」 何となく気が乗らない時に、上のフレーズを口ずさみ始める友達がいた。RCサクセションの「雨あがりの夜空に」の一節である。 ロックが、いやもっ…

俺達は忘れないぜ!あんたの歌を!!追悼、忌野清四郎!!!2

「上を向いて歩こう」という日本人なら、だれでも知っているような名曲があり、日本人でなくても「スキヤキソング」という別名であれば、海外で最も有名な日本の楽曲と言えるだろう。 さて、このカヴァーを他でもない忌野清四郎が歌うとどうなるか?歌詞は、…

俺達は忘れないぜ!あんたの歌を!!追悼、忌野清四郎!!!

歌い出し最初のひと声が聞こえてきただけで、だれが歌っているのか、だれでもわかるそんな歌手がいる。演歌なら森進一がそうだし、ロックで言えば、桑田や忌野清四郎の歌い方がそうだ。 その忌野清四郎が2日天国に旅立っていった。テレビを初めとするマスメ…

ほいほいおじさんとハードロックを聴こう 1

某楽器店のドラム教室に息子が通っており(これが本当のドラ息子)、その発表会に行って来た。ドラムセットと言う楽器群は、一つひとつの太鼓を、いかに美しい響きで打つか、という音色面の目的よりも、可能な限りの太鼓+鳴り物を一ヶ所に集めたことにより…

「さくら」を愛で、「さくら」を歌う。 5

男声合唱組曲「草野心平の詩から」 5曲目「さくら散る」 自分の資質能力を発揮するために、守備範囲を(可能性の広がりと言い換えてもいいかな?)自ら狭めて活躍している人がいる。作曲家多田武彦氏も、ある意味そのような方だ。 氏の作曲する音楽は、その…

「さくら」を愛で、「さくら」を歌う。 4

日本古謡「さくら」 1 さくら さくら のやまも さとも みわたすかぎり かすみか くもか あさひに におう さくら さくら はなざかり 2 さくら さくら やよいの そらは みわたすかぎり かすみか くもか においぞ いずる いざや いざや みにゆかん 新しい教育…

「さくら」を愛で、「さくら」を歌う。 3

コブクロ「桜」 人気男性デュオ「コブクロ」には、レコード大賞を受賞した「蕾」を初めとして、叙情的な曲が多い。彼等のデビュー曲である「桜」も、桜の花びらが舞い落ちる世界に、聴き手をいざなう美しい曲だ。 小生は、小学校の教員を務めているが、この…

「さくら」を愛で、「さくら」を歌う。 2

滝廉太郎「花」 名曲は、古くならない。それは、時代を超えて、人々が曲の中に新しい美しさを再発見してきたからだろう。滝廉太郎による本邦初の合唱曲「花」も、そのような名曲の一つだ。 よい曲なのだから、だれがどのように歌っても構わないけれど、欲を…

「さくら」を愛で、「さくら」を歌う。 1

今月4月5日、満開の桜を観に、妻と連れだって散歩に出かけた。 すぐ近くの学園にこっそり入らせていただく。ここは、正門から校舎まで続く坂道の桜並木が素晴らしい。そばで陸上部の生徒さんがこの坂道を使って、繰り返し時間を測りながらトレーニングを続…

リニューアルせよ! 男声合唱 5

前回は、おじさん達のさまになっていない歌を、頭ごなしにこきおろしてしまったので、では何を歌えばよいのかという、私なりの意見も述べておこうと思う。 まずは、ラテン語、そしてイタリア語から 日本人が歌っても、ある程度までならそれらしく発音できる…

リニューアルせよ! 男声合唱  4

KAMCA(神奈川男声合唱協会)という団体があり、私の所属している合唱団もその末席の方に加盟させていただいているので、今度開かれる演奏会の合同練習に参加してきた。レパートリーは、アメリカのバーバーショップとシーシャンティーとして名高い「シ…

ぼくの大好きなアルバム この一枚 2

「小さな犯罪者」というアルバムについて 3 八曲目で、また聴いている方がハラハラしてしまうような事を歌ってしまった後で、突然やすらぎ120%のやさしい愛の歌が流れてくる。少しは言い過ぎを反省したのだろうか?「夜がこわかったら、ひとりっきりで…

ぼくの大好きなアルバム この一枚 2

「小さな犯罪者」というアルバムについて 2 五曲目は「ジョリー・コッパー・オン・パレード」。コッパーは、ロボコップのコップと同じで警察官のこと。幼子が警官のパレードを見て感激し、警察官にあこがれる無邪気な気持ちを歌っている。次の一節を除いて…

ぼくの大好きなアルバム この一枚 ②

「小さな犯罪者」というアルバムについて 1 冒頭を飾るのは、ランディ最大のヒット曲となった「ショートピープル」。Short People got no reason が三回繰り返され、to live と続く。(小さい人達には、わけ=理由なんてないのさ。生きていくためのね。)こ…

ぼくの大好きなアルバム この一枚 ②

ランディ・ニューマン「小さな犯罪者」 売れ筋には、全然縁が無くて名前を出しても「だれ、それ?」と言うような反応しか返って来ないのだけれど、聴いてみると実にいい・・彼も、その例に漏れず日本人があまり知らないシンガーソングライターの一人なのかも…

ぼくの大好きな一枚のアルバム

S&G ぼくの好きな曲 ベスト5 5位 アメリカ アメリカ。みんながこの大陸に何かを求めて集まってきた。自分なりの答えを見つけるために。この歌の中で主人公は、何が何だかわからなくなってしまったことを正直に告白している。この巨大な、そして世界の王…

ぼくの大好きな一枚のアルバム

ポールサイモンの話 3 さてポールの深い詩。これもS&Gの際だった特徴の一つである。例えば「サウンド オブ サイレンス」。ヒット曲と言えば、ラブソングがお決まりの業界で、この詩は、何と異質な内容を歌っていることか!(だからこそ「水曜の朝 午前3…

ぼくの大好きな一枚のアルバム 

ポール・サイモンの話 2「明日に架ける橋」の思い出 NHK紅白歌合戦でポールが「明日に架ける橋」を歌ったことがあるのをご記憶の方がいらっしゃるだろう。あの時は、発表当時の美しいピアノとオーケストラによるアレンジではなく、かなり趣の違うリズム…

ぼくの大好きな一枚のアルバム  

1 サイモンとガーファンクル「グレイテストヒッツ」 出会い 高校生の頃、辻堂の駅前にニューオデオンというレコード屋があった。若い夫婦二人で開いている店で、その後小学校の同級であるIもアルバイトで店員をしていたことがある。たびたび足を向けていた…

ハンドルを握りながら、ちょっとクラシックな気分 3

この曲を、最初に教えてくれたのは、中学校の音楽の先生であった。授業中、先生は、なぜかオーケストラのプログラムについて語られ(当時 私は在籍していなかったのだが、神奈川県内の公立中学校には珍しくオーケストラ部があった)「ベートーベンの運命」「…

ハンドルを握りながら、ちょっとクラシックな気分 2

子ども達が、クラシック音楽の何から聴き始めたらよいのか?今の音楽の教科書は、楽器の音色や曲の構成を伝えるのに終止していて、その人が一生に渡ってクラシック音楽を聴き続ける「きっかけ」を提供してくれているとは言い難い。 私自身は、小学校の低学年…

ハンドルを握りながら、ちょっとクラシックな気分 1

無性に好きな曲のメロディーが聴きたくなるときが、何の予告もなしにある日突然自分に訪れる。まるでしばらく音信の途絶えていた友人と、ばったり街で出くわした時のように。 私は、自家用車を運転している時は、ほとんど音楽をかけっぱなしにしている。まる…

マーチングバンド そのSHARPな音楽世界!

2.マーチングに接する醍醐味 我が国で、始めて吹奏楽に接した人たちは、薩摩藩の人達であったと聞く。開港当時(150年前)横浜市中区妙香寺境内に駐留していた英国軍楽隊の演奏を聴いて、「よっしゃ!」とその気になったのであろう。やがて彼等は日本人…

マーチングバンド そのSHARPな音楽世界!

1.マーチングは、汗と努力の結晶! 本日は、横浜市小学校マーチングバンド発表会のお手伝いで出かけてきた。マーチングバンド?そう子ども達が管楽器を手に、隊形を変幻自在に変化させながら、演奏するあの驚異的なパフォーマンスのことである。 聴いてい…

リニューアルせよ! 男声合唱 ③

芸能の世界には、洋の東西を問わずお決まりの演目というものがある。我が国であれば歌舞伎十八番。太平洋を渡って米国ならデュークエリントン楽団なら「A列車で行こう」だし、グレンミラー楽団なら「イン・ザ・ムード」を演奏しないうちは、客が会場から立…

音楽の教科書に、もっと「わらべうた」を!

建国記念の日である。どうやら日本人は日本国民としてのアイデンティティーを失っているらしく、真摯に日本の伝統文化を継承し、国を愛する心を培うべきであるとの議論が世を席巻している。私などは、国民としてのアイデンティティーを議論する前に、一市民…

勝手に選ぶ手塚治虫 音楽シーンベスト3

本日2009年2月9日は、漫画界の巨匠手塚治虫が亡くなられてから没二十年にあたる日である。いつもの月曜日であれば、こたつに潜り込みながら「水戸黄門」を見て、涙している時間なのだが(五十を過ぎた中年男が勧善懲悪の時代劇に涙しているというのも…